奈良時代の創建当時には、美しい伽藍が立ち並び「竜宮造り」と呼ばれていました。東塔の三重塔は当時の建物で、奈良時代の優れた建築様式を今に伝えています。金堂に祀られている国宝の薬師三尊像は、薬師寺のご本尊です。




薬師寺と若草山
薬師寺の東塔と西塔、そして大講堂の屋根がのぞめます。
また、右手の薄い緑の山が若草山で、周辺には東大寺や興福寺、そして春日大社などがあります。
薬師寺は、藤原京(橿原市)に天武天皇と持統天皇により、697年に造営されました。
その後、710年の元明天皇による平城京遷都にともない、現在の地に移りました。当時は、金堂・大講堂・東西の両塔など、美しい伽藍が立ち並び、その姿は「竜宮造り」と呼ばれていました。
長い歴史の中で、幾度も火災にあい、多くの伽藍が失われてしました。しかし、昭和43年から、写経を納めてもらい、その納経料で伽藍の復興を行う取組を始め、それにより、現在、多くの伽藍が復興しています。

近鉄西ノ京駅前の案内図です。
近鉄西ノ京駅のすぐ横に薬師寺はあります。唐招提寺までは、徒歩約10分です。
バスは、JR奈良駅から、1時間に2本出ています。所要時間は約20分です。

薬師寺東塔(国宝)
六層の屋根が見えますが、内部は三層のため、三重塔です。
薬師寺で唯一、創建当時から現存している建物です。
高さ34m(相輪を含む)
奈良時代の高い建築技術を現在に伝えてくれる、貴重な建築物です。

東塔の屋根裏を下からのぞむと、
重い屋根を支えるための工夫がたくさん見られます。
「クレーンのない時代に、よくこのような大きな建物をつくれたものだ」と、感心します。
また、庇(ひさし)の下の木材による骨組みや、その支え方の複雑さにも驚きます。
なによりも、1300年もの長い間、木造の建物が残っていることは素晴らしいことです。
屋根の上から紐が地面に延びています。
これは、避雷針と地面をつないでいて、落雷の被害から建物を守っています。
昔は、落雷によって火事になるということがよくありましたが、今では、雷の心配をする必要はありません。

手前が東塔
奥が西塔

金堂
国宝の「薬師三尊像」は、創建当初から金堂で祀られている薬師寺のご本尊です。
金堂は1528年の兵火で焼失し、薬師三尊像も光背は焼失しましたが、お像は当初のものです。
中央に薬師如来、左右に日光菩薩と月光菩薩が立っておられます。3体とも国宝です。

東院堂(国宝)

東院堂は、1285年に再建されました。
安置されている聖観世音菩薩像(しょう かんぜおんぼさつ像)は白鳳時代の仏像です。

大講堂











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