大神神社の繞道祭(にょうどうさい)|元日未明の「ご神火まつり」|2026正月

奈良の祭りや行事

桜井市に鎮座する大神神社(おおみわじんじゃ)では、元日未明に「繞道祭(にょうどうさい)」が斎行されます。
「ご神火まつり」とも呼ばれるこの祭典は、国家・皇室の安泰と国民の幸福、そして一年の無病息災を祈る、大神神社の年頭を飾る最も重要な神事のひとつです。

「大和の正月は繞道祭で明ける」といわれるほど、古来より人々に深く信仰されてきた、勇壮かつ神聖な火の祭典です。

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「魅力いっぱい奈良」の大神神社のページにリンク

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開催情報(2026年)

  • 行事名:繞道祭(ご神火まつり)
  • 開催日:2026年1月1日(木・祝)
  • 時間
    午前0時~ 御神火拝戴祭(ごしんかはいたいさい)
    午前1時~ 繞道祭(にょうどうさい)
  • 場所:大神神社 拝殿
  • お問い合わせ:0744-42-6633(大神神社)

    ※繞道祭にあわせて、令和8年 皇室御安泰祈願祭も執り行われます。


繞道祭とは|全国で最も早い年中行事

全国約8万社の神社の中で、最も早いお祭りといわれる繞道祭は、毎年1月1日 午前1時から始まります。

祭りの中心となるのは「ご神火(ごしんか)」。
新年の始まりである午前0時ちょうどを期して、拝殿東方の禁足地(三ツ鳥居奥)にて、宮司により清浄無垢な火が鑚り(きり)出されることから祭典は始まります。


祭典の流れと見どころ

御神火拝戴祭(午前0時~)

拝殿奥・禁足地で切り出されたご神火は、拝殿大床の燈籠に移されます。
厳かな祝詞奏上の後、神火は松明へと点され、祭りはいよいよ佳境へと進みます。

繞道祭(午前1時~)

ご神火を点した小松明を手に、2人の神職が拝殿内を駆け抜け、拝殿前の斎庭(ゆにわ)へ。
そこで待つ3本の大松明へと、神聖な火が継がれます。

  • 先入道(さきのにゅうどう)
  • 後入道(あとのにゅうどう)
    (長さ約3メートルもある大松明)
  • 神饌松明(しんせんたいまつ)(やや小ぶり)

この計3本の松明を氏子の若者たちが担ぎ、神職とともに、三輪山麓に鎮座する摂社・末社19社を巡拝します。
「繞(にょう)」という字が示すとおり、「道をめぐる」ことから繞道祭と呼ばれています。


ご神火をいただく信仰

巡拝を終えたご神火は、境内のご神火拝戴所へ移されます。
参拝者は持参した火縄や線香、カイロなどに火を移し取り、家へ持ち帰ります。

このご神火は、

  • 神棚のお灯明
  • 正月の雑煮の祝火

として用いられ、一年の無病息災・家内安全が祈られます。
火を尊ぶ日本古来の信仰を、今に伝える象徴的な行為といえるでしょう。


初詣期間の交通規制について【重要】

繞道祭および初詣期間中は、大神神社周辺で交通規制が実施されます。
「大神神社初詣・周辺道路の交通規制についてのお知らせ」のページにリンク

大神神社では公共交通機関の利用を強く呼びかけています。
ただし、繞道祭は深夜に行われるため、JR各線の終電・始発時刻や運行状況を、
事前に必ずご確認のうえお出かけください。



まとめ|浄火に祈りを託す、大和の正月

暗闇の中、燃え盛る大松明とともに三輪山麓を巡る繞道祭は、
単なる正月行事ではなく、古代から続く日本人の「火」への信仰を体感できる神事です。

新しい年の始まりを、神聖なご神火とともに迎える――
それが、大神神社の繞道祭。

静寂と熱気が交錯する、特別な元日の夜を、ぜひ心に刻んでみてはいかがでしょうか。

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