奈良の9月は、彼岸花や萩、コスモスをはじめ、秋を彩る花々が見頃を迎えます。歴史ある寺社や里山の風景とともに楽しめる、おすすめの花スポットをご紹介します。
コスモス(見頃:9月中旬~11月初旬)
般若寺(奈良市)
般若寺は、「コスモス寺」として知られる古刹。境内いっぱいに15万本のコスモスが咲き誇り、石仏や十三重石塔を花が囲む光景は独特の美しさです。寺ならではの静寂と華やかな彩りを同時に感じられます。
【アクセス】
JR奈良駅・近鉄奈良駅からバス(約10分~15分)
有料の拝観者専用駐車場が入口前にあり
Googleマップ(般若寺)


藤原宮跡(橿原市)
日本最初の都城・藤原京跡に広がる広大な花畑。秋には約240万本(4種類)ものコスモスが植えられ、橿原の山々を背景に広がるスケール感は圧巻です。区画ごとに色や種類を変えて植えられているため、場所によって違った風景を楽しめます。
【アクセス】
近鉄耳成駅から徒歩約30分、JR畝傍駅から徒歩約30分、近鉄畝傍御陵前駅から徒歩約30分
コミュニティバス橿原市藤原京資料室前 徒歩約4分(かしはらしコミュニティバスへのリンク)
無料の駐車場が数ヵ所あります
法起寺周辺(斑鳩町)
世界遺産・法起寺(ほうきじ)の三重塔を背景に咲くコスモス畑。周囲には田園や彼岸花も広がり、歴史的建築と秋の自然が調和した日本らしい景観が魅力です。特に夕暮れ時の景色は絵画のよう。
【アクセス】
JR法隆寺駅から北東2.5km
周辺にコスモス観賞用の駐車場はありません(寺院駐車場は拝観者専用)
安倍文殊院(桜井市)
知恵を授ける文殊菩薩を祀る寺。境内に広がる約30種類のコスモス畑では、毎年「コスモス迷路」が登場します。子どもから大人まで楽しめ、花を眺めながらスタンプラリーにも挑戦できます。
【アクセス】
JR・近鉄桜井駅から南南西1.6km、徒歩約25分
JR・近鉄桜井駅からコミュニティーバスあり(桜井市コミュニティバスへのリンク)
有料駐車場あり
馬見丘陵公園(広陵町・河合町)
県営 馬見丘陵公園は、県内最大級の都市公園。北エリアや南エリアに大規模なコスモス畑が広がり、シーズン中は「馬見フラワーフェスタ」も開催。家族連れや写真愛好家に人気の花スポットです。
【アクセス】
近鉄田原本線「池部駅」下車、緑道北口(緑道エリア)まで徒歩2分
近鉄大阪線「五位堂駅」より奈良交通バス43系統「馬見丘陵公園」下車すぐ(バス発車時刻表へのリンク)
無料駐車場が4ヵ所(計982台の駐車スペース)ほどあります。
彼岸花(見頃:9月中旬~下旬)
稲渕の棚田(明日香村)
「日本の棚田百選」に選ばれた明日香村稲渕の棚田。黄金色の稲穂と真紅の彼岸花が織りなすコントラストは、秋の明日香を代表する風景です。彼岸花の咲く小道を散策すると、のどかな里山の魅力を体感できます。
2025年9月27日(土)・28日(日)には、「稲渕 棚田 案山子まつり」が行われます。
【アクセス】
近鉄「橿原神宮前駅」又は「飛鳥駅」から奈良交通バスで「石舞台」下車、下車後徒歩約25分
※「稲渕 棚田 案山子まつり」の開催日には近鉄飛鳥駅と石舞台駐車場からシャトルバスが出ます。
駐車場 駐車スペースがありますが、シーズン中は大変混雑します。
石舞台古墳(明日香村)
巨大な石室で有名な石舞台古墳周辺に、赤や白の彼岸花が咲きます。歴史的遺産と花の競演を楽しめるスポットで、古代ロマンを感じるひとときを過ごせます。
【アクセス】
「魅力いっぱい 奈良」のアクセスのページにリンク
駐車場 有料の駐車場があります
橘寺(明日香村)
聖徳太子生誕の地と伝わる明日香村の寺院。境内や周辺の田園に彼岸花が咲き誇り、古代の歴史と秋の自然が調和した風景が広がります。散策に訪れる人が多い人気の花名所です。
【アクセス】
「魅力いっぱい 奈良」のアクセスのページにリンク
駐車場 利用者のみの無料駐車場(約40台)があります
葛城古道(御所市)
金剛山のふもとに続く古道。両側のあぜ道を埋め尽くすように彼岸花が咲き、田園風景の中を真っ赤な花道が続きます。ハイキングコースとしてもおすすめ。
なかでも「九品寺(くほんじ)」は、「彼岸花の寺」と呼ばれる古刹。山門から境内にかけて一面に咲く彼岸花が、苔むした石仏や石塔を包み込みます。静寂の中に広がる赤い絨毯のような景色は必見です。
佛隆寺(宇陀市)
佛隆寺は、樹齢900年の大桜「千年桜」で知られる山寺。秋には参道や石段を真紅の彼岸花が埋め尽くし、厳かな寺院の雰囲気を一層引き立てます。幻想的な写真が撮れる人気の撮影地です。
【アクセス】 駐車場 あり


ハギ(見頃:9月上旬~下旬)
白毫寺(奈良市)
「萩の寺」として名高く、長い石段を覆うように萩の花が咲き誇ります。境内からは奈良盆地を一望でき、夕暮れの風景と萩の花の組み合わせが格別です。9月中旬~10月初旬にかけて楽しめます。
【アクセス】
JR奈良駅、近鉄奈良駅から 市内循環バス「高畑町」下車、徒歩約20分
山村町・藤原台行きバス「高畑住宅」下車、徒歩約15分
北野・下水間行きバス「白毫寺」下車、徒歩約10分(本数少ない)
駐車場 なし
元興寺(奈良市)
元興寺は、世界遺産に登録されている古刹で、飛鳥時代に創建された日本最古の本格的仏教寺院の一つ。境内の一角に可憐な萩が咲き、歴史的な建物と調和した風景を楽しめます。規模は大きくありませんが、国宝の禅室や極楽堂を背景に咲く萩は趣深く、古都ならではの静かな秋の情緒を味わえる場所です。9月中旬~10月初旬にかけて楽しめます。


唐招提寺(奈良市)
唐招提寺は、鑑真和上ゆかりの世界遺産。9月中旬から10月初旬には境内に白や薄紅色の萩が咲き、伽藍と調和した風景を作り出します。歴史散策と花鑑賞を一度に楽しめます。
薬師寺(奈良市)
薬師寺は、世界遺産で東塔の三重塔が有名です。広大な境内に点在する萩が、堂塔を彩ります。参拝の合間に季節の花を見つける楽しみがあります。9月中旬~10月初旬にかけて楽しめます。
ダリア(見頃:9月下旬~10月)
馬見丘陵公園(広陵町・河合町)
公園内の「ダリア園」は県内最大規模。9月下旬から色鮮やかな大輪の花が咲き始め、約120品種・1,000株のダリアが次々と開花します。見頃は10月上旬~11月上旬です。花びらの形や色が豊富で、訪れるたびに新しい発見があります。
【アクセス】
近鉄田原本線「池部駅」下車、緑道北口(緑道エリア)まで徒歩2分
近鉄大阪線「五位堂駅」より奈良交通バス43系統「馬見丘陵公園」下車すぐ(バス発車時刻表へのリンク)
無料駐車場が4ヵ所(計982台の駐車スペース)ほどあります。


ソバの花(見頃:9月中旬~10月上旬)
桜井市笠地区
山里に広がる笠地区は、奈良でも有名なソバの名産地。9月中旬~10月上旬には、白いソバの花が一面に咲き、緑の山並みとのコントラストが美しい景観を作ります。
新そばの時期(例年11月ごろ)には「笠そば祭り」が開かれ、新そばを味わえます。
なお、ここで採れたソバを使った「荒神の里・笠そば」は大変評判で、遠くから来た人たちでいつも賑わっていますが、獣害等の影響により、今秋の新そばが出る令和7年11月初旬まで一時休業となっています。
まとめ
奈良の9月は、コスモス・彼岸花・萩をはじめ、フヨウやサルビア、そしてダリアやソバの花まで、さまざまな花が一斉に咲きます。歴史ある寺社や棚田、里山の風景とともに楽しめるのが奈良ならではの魅力です。



コメント