奈良といえば、古都の風情や歴史ある寺社が思い浮かびますが、実は山あいにひっそりと湧く温泉も魅力的。今回は、自然に包まれた静かな場所で、心と体をほぐしてくれる“癒しの3湯”をご紹介します。
十津川温泉郷|源泉かけ流しの村で、3つの泉源をめぐる湯の旅
奈良県最南端、日本一広い村・十津川村。ここは全国で初めて「源泉かけ流し宣言」をした温泉地として知られ、温泉好きにはたまらない場所です。

それぞれ泉質や景観が異なり、湯めぐりするだけで旅の深みが増します。自然と一体になれるような、静かな時間が流れる場所です。
洞川温泉|修験道の聖地に湧く湯と、ポスターになるほど美しい夜の街並み
洞川温泉は、夜の風景がポスターにも使われるほど情緒豊か。昭和レトロな温泉街と、心身を癒す単純温泉が魅力です。

天川村・大峯山の麓にある洞川温泉は、修行僧たちが心身を清めてきた霊験あらたかな湯。標高820mの高地にあり、夏でも涼しく、まるで“関西の軽井沢”。
洞川温泉センターでは、吉野杉と桧の香りに包まれた内湯が楽しめます。
温泉街には木造の旅館が並び、縁側から川のせせらぎを聞きながら過ごす時間は格別。
夜になると、提灯の灯りが街を包み込み、幻想的な風景に。ポスターにも使われるほどの美しさです。
歩いているだけで心がほどけていくような、懐かしくてあたたかい温泉街。写真を撮る手が止まらなくなるかもしれません。
入之波温泉|湯量豊富で、空気に触れると変化する“黄金の湯”の不思議
入之波温泉は毎分500Lの湯量を誇り、空気に触れると茶褐色に変化する“黄金の湯”。浴槽はまるで陶器のような芸術品。“アート湯”と呼ぶ温泉ファンも。

吉野川源流の森の中にひっそりと佇む入之波温泉。平安時代から続く大和最古の温泉とも言われ、まさに秘湯中の秘湯。
大迫ダム(おおさこダム)の上流にあります。
この奥は、大台ヶ原の山々が連なっています。
- 湧き出した瞬間は透明な湯が、空気に触れると茶褐色に変化。鉄分や重曹成分が豊富で、肌がすべすべに。
- 山鳩湯の浴槽は、温泉成分が析出して陶器のような質感に。温泉好きの間では“アート湯”と呼ぶ温泉ファンも。
- 湯船に浸かると、森の静けさと湯のぬくもりが体を包み込み、まるで時間が止まったような感覚に。
湯の色、香り、肌触り…五感で楽しめる温泉体験がここにはあります。
まとめ
奈良の温泉は、派手さはないけれど、静かに心と体をほぐしてくれる場所ばかり。歴史や自然とともに、ゆっくりと湯に浸かる時間は、きっと忘れられない旅の記憶になるはずです。




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