天理市に鎮座する大和神社(おおやまと神社)では、毎年新年に「御弓始め祭(おゆみはじめさい)」が執り行われます。
この祭りは、弓を射る神事を通して厄を祓い、一年の健康と作物の豊作を祈願する、古式ゆかしい新年行事です。
開催情報(2026年)
開催名:御弓始め祭
開催日:2026年1月4日(日)
時間 :13:00~15:00(お弓始め祭式典 13:00~/奉納射礼 13:30頃~)
会場 :大和神社 拝殿前
所在地:奈良県天理市新泉町306
料金 :無料
駐車場:あり(約10台)
※台数が限られているため、公共交通機関の利用がおすすめです。
車でのアクセス:
西名阪自動車道「天理IC」から約15分
電車でのアクセス
JR万葉まほろば線「長柄駅」下車、徒歩約15分
お問い合わせ:
大和神社 0743-66-0044


お弓始め祭(おゆみはじめさい)とは
御弓始め祭は、大和神社の御祭神の一柱である「八千戈大神(やちほこのおおかみ)」の例祭として行われる神事です。
新年を迎えて初めて弓を射る行事で、古来より邪気を祓い、世の安寧や五穀豊穣、そして人々の健康を祈る意味が込められています。
祭典の後には、拝殿前において実際に弓を射る奉納行事が行われ、張り詰めた静寂の中、凛とした所作が披露されます。
見どころ|小笠原流弓術による奉納射礼
御弓始め祭の大きな見どころは、小笠原流弓術の作法に則った奉納射礼です。
祭典終了後(13時30分頃から)、
- 天理南中学校の生徒 約15名
- 奈良県弓道連盟の会員 約40名
によって、格式ある弓の儀式が行われます。
一射一射に込められた祈りと、洗練された動作の美しさは、新年にふさわしい清々しさを感じさせてくれます。
大和神社を簡単に紹介
大和神社は、日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)を主祭神とする、約二千年以上の歴史をもつ古社です。
日本大国魂大神は、古くは宮中において天照大神と同殿共床でお祀りされていました。
第十代崇神(すじん)天皇6年、神威を畏れた天皇の命により、日本大国魂大神は現在の大和神社の地へ、また天照大神は倭の笠縫邑(かさぬいむら)にあたる現在の檜原神社(大神神社の摂社、大神神社から北へ約1.5km)へ遷されました。
なお、天照大神はその後、最終的に伊勢の地へ遷座されます。
奈良時代には、遣唐使をはじめとする使節が唐へ渡る前に大和神社へ参詣し、航海安全や交通安全を祈願しました。このことから、大和神社は古くより「道・旅の守護神」として篤い信仰を集めてきました。
また近代においては、戦艦「大和」の守護神としても知られています。
昭和20年4月7日、同艦が鹿児島県坊ノ岬沖を含む海域で沈没した際に散華された、第二艦隊司令長官・伊藤整一司令長官をはじめ、二千七百三十六柱の御英霊が、境内の祖霊社に合祀されています。
悠久の歴史とともに、国土安泰、交通安全、そして英霊鎮魂の祈りを今に伝える神社です。
まとめ

大和神社のお弓始め祭は、観光イベントというよりも、地域に根付いた祈りの行事です。
弓を通して一年の無事と実りを願う姿は、現代においても心を整えてくれます。
新年の奈良で、静かに日本の伝統文化と向き合いたい方に、ぜひ訪れてほしい祭りのひとつです。



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