奈良の「ならまち」に静かに佇む元興寺(がんごうじ)は、飛鳥時代に起源を持ち、日本で最初期の本格的寺院の流れを受け継ぐ寺院です。
世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一部であり、境内には国宝の建物や古い瓦、貴重な曼荼羅(まんだら)などが残されています。落ち着いた雰囲気のならまち散策とセットで訪れたいスポットです。


南都七大寺の一つで、世界遺産です。
588年に、蘇我馬子によって飛鳥に、日本最初の本格的な伽藍をもった寺の建設が始まりました。
正式な名前は「法興寺(ほうこうじ)」でしたが、地名をとって「飛鳥寺」と呼ばれました。
その飛鳥寺が、平城京遷都(710年)に伴って、奈良の地に移転されたのが「元興寺」です。
創建当時は、猿沢池の南に広がるとても大きな寺でした。また、元興寺の周辺を元の名前「飛鳥寺」から飛鳥と呼ぶようになりました。今でも、飛鳥という名前は、寺周辺のいろいろな所に残っています。
長い歴史の中で、幾度も火事に見舞われ、その都度、その焼け跡に人々が住み始めました。そうして、現在の「ならまち」がつくられました。
中世には、このあたりが奈良の中心で、大阪から伊勢神宮や長谷寺をめざす旅人のための旅籠がたくさんありました。
アクセス
・近鉄奈良駅から徒歩約15分。
・JR奈良駅から徒歩約25分。
拝観時間・拝観料
・拝観時間 9:00〜17:00(最終入場16:30)
・拝観料 大人700円
元興寺の公式ホームページ

元興寺も世界遺産「古都奈良の文化財」の一つです。

元興寺極楽堂です。
元興寺の他の伽藍はすべて失われてしまいました。この極楽堂など一部の建物だけが残っています。
この境内を「元興寺極楽房」と呼んでいます。

極楽堂の正面です。
極楽堂の周囲には「萩」がたくさん植えられていて、萩の名所でもあります。

極楽堂の裏側です。
いろいろな色の瓦があるのがわかります。
色の違う瓦は、日本最初の瓦です。
飛鳥から奈良に移されたときに、瓦も移されて、現在でも当時の瓦が数千枚が使われています。

「天平の甍」というより、「飛鳥時代の甍」とも言えそうです。

ビュースポットから撮影したものです。



萩と極楽堂と禅室です。
極楽坊本堂と禅室は国宝に指定されている建物で、かつての僧房の一部がそのまま残された貴重な遺構です。
建築様式や材の使い方に古い時代の流れが見え、室内には古い信仰に関わる遺品や史料が伝わっています。

法輪館
仏像などが納められています。
展示物の中心は、国宝の「五重・小塔」です。
ミニサイズの五重塔で、各地の五重塔の建設のモデルになったそうです。
ずっと建物の中で保管されていたため、傷むことなく建築当時のようすを見ることができます。











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