御所市茅原(ちはら)にある修験道ゆかりの寺、茅原山吉祥草寺では、毎年1月14日の夜、小正月の伝統行事「茅原の大とんど」が行われます。
雌雄一対の巨大な大松明が夜空を照らすこの火祭りは、無病息災や五穀豊穣を願う祈りの行事として、古くから地域で大切に守り伝えられてきました。
イベント情報
- 行事名:茅原の大とんど(ちはらのおおとんど)
- 開催日:2026年1月14日(水)
- 法要開始:午後8時ごろ
- 大松明点火:午後8時30分頃
- 場所:茅原山 吉祥草寺(奈良県御所市茅原279)
- 問い合わせ:0745-62-3472(吉祥草寺)
- アクセス:JR和歌山線玉手駅から徒歩5分、京奈和自動車道御所ICから車で5分
※当日の状況や天候により、開始時刻が前後する場合があります。
イベントの流れ
午後8時ごろに、行者たちが本堂へ入り、読経が始まります。
午後8時30分ごろに、二つの大とんどに点火されます。
二つの松明は雌雄一対で、突起がある方が雄松明です。
その年の恵方から雄松明にまず点火、続いて雌松明に点火されます。
「激しく燃え上がった後、次第に崩れていきます。
最後に、崩れた二つの大とんどの間を参拝者が通り抜け、行事が終了します。
茅原の大とんどの歴史と特徴
茅原の大とんどは、江戸時代にはすでに行われていたことが確かめられており、その起源は約1300年前、天智天皇の時代にまでさかのぼると伝えられています。
修験道の開祖とされる役行者(役小角)が、天下泰平や五穀豊穣を祈って始めたという説や、文武天皇が病気平癒を祈願したことに由来するという伝承も残されています。
最大の特徴は、他の地域ではあまり見られない朝顔形の大松明と、修験道寺院の法要と結びついた、非常に珍しいトンド行事である点です。
この貴重な民俗行事は、昭和58年(1983年)に奈良県指定無形民俗文化財に指定されています。

茅原の大とんどは、単なる火を焚く行事ではなく、
地域の信仰と人々の願いが積み重ねられてきた、長い歴史をもつ祭りです。
小正月の夜、雌雄の大松明が燃え上がる光景は、
今も昔も変わらず、多くの人の心に深い印象を残しています。
冬の奈良で出会える、力強い伝統行事。
機会があれば、ぜひ現地でその迫力を体感してみてください。



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