大安寺で毎年1月23日に行われる伝統行事「光仁会(こうにんえ) 癌封じ笹酒祭り」。
光仁天皇ゆかりの法会として、癌封じや悪病退散を願う祈祷と、名物の「笹酒(ささざけ)」の授与が行われます。
千年以上続く、奈良の冬を代表する行事のひとつです。
開催概要
- 行事名:光仁会(こうにんえ) 癌封じ笹酒祭り
- 開催日:令和8年(2026年)1月23日(金)
- 開催時間:8:00 ~ 16:00
- 開催場所:大安寺(奈良市)
- 内容
・入山料(無料)
・光仁天皇御忌法要
・癌封じ祈祷(祈祷料3,000~)
・笹娘による笹酒・笹水の授与(拝受料800円)
・当日限定 特別切り絵朱印の授与(1,000円) - アクセス
駐車場:当日は 大安寺駐車場は利用できません
交通案内:JR奈良駅・近鉄奈良駅より大安寺門前までの臨時直通バス が運行されます。
(又はJR奈良駅・近鉄奈良駅から「大安寺・白土町・シャープ前」行きバス10分「大安寺」下車、徒歩10分。)
光仁会 癌封じ笹酒祭りの歴史
「光仁会 癌封じ笹酒祭り」は、奈良時代の歴史書『続日本紀(しょくにほんぎ)』に記された出来事がもとになっています。
奈良時代、桓武天皇は、先帝・光仁(こうにん)天皇の一周忌にあたる日に、文武百官を伴って大安寺で法要を営まれました。
この法要がきっかけとなり、毎年1月23日に「光仁会」が行われるようになりました。
光仁天皇は、まだ天皇になる前、大安寺の竹林で笹を使って酒を温め、静かに味わう風流なひとときを過ごされたと伝えられています。
その酒のご利益によって健康に恵まれ、長寿を保ち、62歳で天皇に即位されたといわれています。
また、光仁天皇は在位中、人々が病に苦しまないよう、悪い病が世の中から消えることを願い、深く祈りを捧げられました。
このような光仁天皇の故事にちなみ、重い病、特に癌などを封じ込める祈祷が行われるようになりました。
それが、現在に伝わる「光仁会 癌封じ笹酒祭り」です。
笹酒(ささざけ)について
「光仁会 癌封じ笹酒祭り」では、特別な方法で用意された 笹酒(ささざけ) が授与されます。
祭り当日、酒は 長さ約1メートルもある太い青竹 に注がれます。
その竹筒を焚火にかけ、じっくりと温めていきます。
火にかけられた竹からは、ほんのりとした竹の香りが酒に移り、
この日だけの特別な一杯が生まれます。
温められた酒は、竹で作られたおちょこ に注がれ、参拝者に授与されます。
自然の竹を使った、昔ながらの素朴な飲み方も、この祭りの大きな魅力です。
この笹酒は、光仁天皇の故事にちなみ
「癌封じの笹酒」 として広く知られています。
無病息災や健康長寿を願い、毎年多くの人がこの笹酒を求めて参拝します。
大安寺について
大安寺は、聖徳太子が創建した熊凝精舎を起源とする、日本最初の官立寺院です。奈良時代には 南都七大寺の一つとして、朝廷から厚く守られた由緒ある大寺でした。
平城京に移ってからの大安寺は、祈りの場であると同時に、仏教を学ぶ 「学問寺」 として発展します。経典の研究が盛んに行われ、多くの僧侶がここで学びました。
当時は、国を守り、人々の病や苦しみを救うため、学びと祈りが重ねられてきた寺でもあります。
こうした歴史から、大安寺は祈りと学びが受け継がれてきた寺として知られ、現在の癌封じや病気平癒の信仰へとつながっています。
まとめ

光仁会 癌封じ笹酒祭りは、千年以上続く歴史と信仰に支えられた、
奈良ならではの伝統行事です。
青竹に囲まれた厳かな雰囲気の中で行われる祈祷と笹酒は、一年の健康と無事を願う大切な節目となります。
奈良の冬に訪れたい、静かで心に残る法会です。



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