奈良市に鎮座する春日大社では、節分の日の夜に「節分万燈籠(せつぶんまんとうろう)」が斎行されます。
境内にある約3,000基すべての燈籠に一斉に火が灯され、人々の諸願成就を祈念する、春日大社を代表する伝統行事です。
平安時代から現代まで、800年以上受け継がれてきた祈りの光。
節分万燈籠は、春日信仰の歴史と、人々の願いが結晶した神聖な夜の祭典です。
開催情報
行事名:節分万燈籠(せつぶんまんとうろう)
開催日・時間:2026年2月3日(火)
・17:30頃~ 舞楽奉納(直会殿)
・18:00頃 全燈籠点火
・20:30 閉門予定
場所:春日大社 境内一円
拝観:回廊内特別参拝は700円。3,000円以上の初穂料で献燈可。
お問い合わせ:0742-22-7788(春日大社)
※節分万燈籠と、8月14・15日の「中元万燈籠」の年2回、全燈籠に火が灯されます。

節分万燈籠とは|年2回だけ行われる全燈籠点火
節分万燈籠は、節分の日の夜に行われる春日大社の神事です。
境内に点在する石燈籠約2,000基、釣燈籠約1,000基、合計約3,000基すべてに火が灯され、家内安全、商売繁盛、無病息災、先祖供養など、人々のさまざまな願いが祈られます。
日常では見ることのできない、全燈籠点火の光景は、春日大社ならではの特別な時間といえるでしょう。
燈籠信仰の歴史と春日大社
春日大社の燈籠は、平安末期から現代に至るまで、春日の神を崇敬する人々によって奉納されてきました。
藤原忠通奉納「柚木型石燈籠」(1136年)
藤原頼通の寄進と伝わる「瑠璃燈籠」(1038年)
室町末期から江戸時代にかけては、貴族や武士だけでなく、一般庶民や春日講中からの奉納も増え、信仰は広く人々に浸透していきます。
かつては燈籠奉納の際に油料も納められ、その油が続く限り、毎夜燈火がともされていました。
回廊に広がる幻想の光景
回廊沿いに連なる無数の灯影が織りなす、光と闇の対比は、節分万燈籠最大の見どころです。
静寂の中、揺らめく灯火を眺めながら歩く境内は、祈りと歴史に満ちた、特別な空間となります。
参拝者は幻想的な景色を写真に収めながら、思い思いの願いを胸に、ゆっくりと夜の春日大社を巡ります。
まとめ

節分万燈籠は、単なるライトアップではなく、800年以上続く祈りの行事です。
無数の燈籠に託された人々の願いが、節分の夜、ひとつの光となって春日の森を照らします。
奈良の冬にしか出会えない、神聖で幻想的なひととき。
春日大社の節分万燈籠で、心静かに、新たな一年への祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。



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