一年で最も昼が短い冬至の日。
この日を境に、再び太陽の力がよみがえると考えられてきました。
御所市の葛城一言主神社(ひとことぬし神社)では、冬至にあわせて「一陽来復祭(いちようらいふくさい)」が行われ、再び巡ってくる陽の力と福を願い、祈りと舞が神前に捧げられます。
開催情報
「一陽来復祭(いちようらいふくさい)」は、灯明を献じることから「献灯祭」とも呼ばれ、毎年冬至の日に行われる神事です。
御神前に灯明を献じ、万物の霊を慰めながら、再生と招福を祈願します。
- 開催日 :12月22日(月・冬至)
- 開催時間:15時~16時ごろ
・修祓(しゅばつ)の儀‥参列者や場をお清めする儀式
・献灯‥参拝者が一陽来復(いちようらいふく)祈願のロウソクを献灯
・鬼剣舞(おにけんばい)の奉納‥鬼面をつけた勇壮な舞
・御加持(ごかじ)と松明神事 - 会 場 :葛城一言主神社(御所市森脇432) 境内
「葛城一言主神社」のホームページにリンク(アクセスはこちらで確認してください)
「魅力いっぱい奈良」の一言主神社のページにリンク
舞の奉納団体紹介 ― 京都鬼剣舞保存会
一陽来復祭の大きな見どころのひとつが、京都鬼剣舞保存会による鬼剣舞(おにけんばい)の奉納です。
鬼剣舞は、岩手県北上市を中心に伝承されてきた念仏踊りで、
鬼の面をつけ、刀などを手にして、力強く舞う勇壮な民俗芸能です。
葛城一言主神社では、2002年から毎年冬至の日に奉納が続けられており、今年で24回目となります。
奉納では「うたあげ」に続き、「二番庭」「刀剣舞の狂い」などが披露され、緊張感ある所作と迫力ある動きが、冬至の神域を引き締めます。
この奉納は、京都鬼剣舞にとって一年の踊り納めでもあり、舞手たちの思いが込められた特別な舞台となっています。
葛城一言主神社とは

葛城一言主神社は、「一言の願いなら必ず聞き届ける神」として信仰される一言主神を祀る神社です。
「いちごんさん」の名で親しまれ、願いを簡潔に心に定めて参拝するという独特の信仰が今も息づいています。
また、修験道の祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)ゆかりの地としても知られ、
葛城山系の山岳信仰と深く結びついた歴史を持つ神社です。
全国の一言主神を祀る神社の総本社とされ、古くから多くの信仰を集めてきました。


まとめ

冬至を迎える葛城一言主神社の「一陽来復祭」は、祈りと灯り、そして鬼剣舞の奉納を通して、新たな巡りを感じられる祭礼です。
一年の節目に、静かな神域で過ごす冬至の時間は、奈良らしい季節行事として印象に残ります。



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