天理市の石上神宮で一年に一度行われる最も重要な神事「布留祭り(ふるまつり)」。
平安時代の白河天皇の奉納故事に始まり、今年が944回目という伝統を誇る荘厳な祭典です。
「田村渡り」とも呼ばれる渡御(とぎょ)の行列は必見です。
開催情報
- 開催名 布留祭り(ふるまつり)
- 開催日・時間 2025年10月15日(水)10:00〜
例祭・舞楽奉納 10:00
渡御の儀 13:00(石上神宮→天理本通り→田町の厳島神社)
御旅所祭・神楽奉納 14:00(天理市田町の厳島神社googleマップ)
還御祭 16:00
※10月14日(火)15:00~宵宮祭、10月16日(木)10:00~後宴祭が行われます。
- 開催場所 石上神宮(奈良県天理市布留町383)
- お問合わせ先 0743-62-0900(石上神宮)
石上神宮の「10月のお祭り」の公式ページにリンク - 石上神宮へのアクセス JR・近鉄「天理駅」から徒歩約30分
お渡りのコース(石上神宮→厳島神社)

写真でお祭りを紹介










お祭りの内容
平安時代後期の1081年に、白河天皇の勅使が御参向(ごさんこう:お越しになったという意味)になり、走馬十列(そうめ じゅうれつ:10頭の馬を神前で走らせる儀式)を奉納された故事に始まると言われています。
13時から始まる渡御(とぎょ:お渡り)の華麗さは、大和の秋祭り随一で、古くから近隣の人々に親しまれています。
午前10時からの例祭では、衣冠姿の稚児が騎馬で社参し、御幣を奉じるとともに、新穀の稲株(今年収穫した稲の初穂)を捧げる奉幣の儀が厳かに行われ、神楽を奉納します。
午後1時から「御霊代遷御(みたましろ せんぎょ:神様を別の場所に移す儀式)の儀」が行われます。氏子青年たちにより華麗な御鳳輦(ごほうれん:神様を乗せて巡幸する神輿)が曳かれ、各町から繰り出す子ども神輿(みこし)とともに、甲冑武者や神さまに随行する人々が、石上神宮から天理本通りを経て、御旅所(おたびしょ:神様が一時的に滞在される場所)の厳島神社(田町)まで、4kmの道のりを渡御します。
御旅所では、祭典の後、神楽(かぐら)の奉納があり、午後4時ごろに石上神宮に戻られます。
見どころ
- 約1,000年前の白河天皇の奉納故事を今に伝える古儀
- 御鳳輦(ごほうれん)の渡御
- 約4kmに及ぶ時代行列「田村渡り」 天理本通りの大部分を通ります
- 神楽奉納などの雅な儀式
まとめ

石上神宮の布留祭りは、約千年続く伝統のお祭りです。
午前の例祭や舞楽、午後の華やかな渡御行列(片道約4km)など、見どころがたくさんあります。
奈良の秋を彩るこの祭り、ぜひみなさんも見に来てください!



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